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第30話 クズ男のために自分を台無しにしちゃダメだよ

Author: 夕凪
last update publish date: 2026-06-16 18:26:21

第30話 クズ男のために自分を台無しにしちゃダメだよ

蓮はあの赤いスポーツカーが走り去っていくのを見届けてから、ようやく口元を緩めた。

やはり想像していた通り、赤が驚くほどよく似合っていた。

このスポーツカーは半年以上も前に特注したもので、納車されたのは半月前……当初は、贈る日がずいぶん先になるかもしれないと思っていた。

まさか、もう贈れるとは。

そのとき、村上執事が音もなく近づいてきた。「若様、ソファの上のご祝儀袋は……」

それらが神崎家から若奥様へのものだと、彼は承知していた。

蓮は視線を戻し、彼のほうを向いた。「村上さん、この件は本家に連絡しなくていい。」

村上執事はその言葉を聞いて、即座

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